上品な心にも よく馴染む汚れらしい。 薬はもう効かないと、 取り出して投げ捨てた。 誰かの前で飲み込んだ フリをしていた。 柔らかで、喉につかえるくらい 大きかった優しさほど 悲しいことが、私にはない。 さよなら、 ケープ・カナベラルの方からの音。 二度とはもう聴けないと思うから。 あれは多分孔雀が景色を奪い、 鯨がちょうど飛び跳ねて、 ライオンが空気を震わせていても、 覚えていると、 まるで壊れることがないもの。 両肘の感覚にしがみつき 明るい冬の中でいつまでも、 あなたも、 どうも飲み込んだフリをしていた。 柔らかで吐き出すこともできない。 孔雀が景色を奪い、 鯨がちょうど飛び跳ねて、 ライオンが空気を震わせていても、 覚えていると、 まるで壊れることがないもの。 すぐにまたきっと、 平気で街に出て都合よく笑うから、 悲しいことだけが見つけられない。