人差し指で おそるおそる 一番端のキィを叩いて ひんやり重い鍵盤から こぼれた音にドキドキしてたわ 初めてピアノが我が家に来た日 生まれて初めて夢が叶ったの トロイメライ ああ 右手だけの稚い トロイメライ ああ 微笑むようなメロディー セーラー服も着替えないで ピアノに向かう時もあったわ 彼の話に沸く放課後 私はずっと聞き役専門… 「国宝ものネ」からかわれても 恋には何時でも不器用だったわ トロイメライ夢の形は変わっても トロイメライ ああ ときめく心のメルヘン <> セピアに染まる黄昏どき 指先からは あの日のメロディー 姿が知らず変わるように 心もそっと変わってゆくのね 泪も乾けば 微笑むように 月日の流れに 救けられながら トロイメライ ああ 哀しみの傷あとさえ トロイメライ ああ 優しすぎる想い出 トロイメライ ああ 哀しみの傷あとさえ トロイメライ ああ 優しすぎる想い出