あなたの匂いが次第に薄まる その度記憶は揺らいでゆく 明日になるのがこわいの まだ淡い泡の中にいたいだけなのに 踏み切りの中に留まったままで 心のランプが赤く灯る 灰色の空はまるで今の僕 もうあまい泡の弾けたレモンソーダ そうだ、思い返したって 腑抜けた味だけが残っていて 此処はもう迷路 歪み出す音色 2人で居ようって言ったじゃんか 迷ったって彷徨ったって 行き着く先は地図にはないんだって 道なき道を未知にそれだけ。 それだけが交差するこの街では きっと僕の声も愛も鼓動も届かない ただそっとあなたの幸を祈った まだ消えない あなたの匂いがどこまでも 連れていってくれる気がした 歪んだ視界 まだ響くサイレン 溢れた熱を奪わないで 火照った顔にかいた 生ぬるい涙を拭ってよ まだ覚えてるんだよ 早く見つけ出してよ きっと僕の声も愛も鼓動も届かない ただそっとあなたの幸を祈った まだ消えないあなたの匂いを どこまでも抱きしめて離さないから いつの日かあなたを 忘れてしまうから どうしようもないこと どうしようもできなくて どうでもいいかと呟いた どうせ想いは泡のように どうしようもないこと どうしようも...