最初から僕らが 分かり合えないことを あなたは気付いていたのでしょう さよなら いつまでも ふと何かに擬態したような 顔を顰める癖も いつかいがみ合って嫌になって 泣いた泥々の夜も 朝の鮮やかさも星の結び方も あなたが教えてくれたのに エンドロールをただ眺めて 続きを望んだ僕はいまや愚かな魚 果たして何が違ったのだろう すべてが間違いだったのだろう 色の無い花火が夜に咲く 弾けるネオン 僕らはメロウ 思い出せないこと程 忘れたくないこと でも溶けてゆくイエロウ それは美しく散ってゆく はなびらのようだった 部屋には無音 こころがまた揺れる 理想とエゴの海に今日もまた沈む 記録とメモリーを重ねて溺れる 感情が泡のようにまたたいている 無くした切符 歩んだ道 壊れた傘 肩濡らす雨 今はひとりきりのパレイド ラストシーンが終わる前に フイルムを戻せば 僕らはまた一つになれるでしょう でも さよなら 弾けるネオン 僕らはメロウ 思い出が枯れる日まで 忘れられないのでしょう でも手を振るのさ イエロウ それは美しく散ってゆく はなびらのように いつしかそんな花束を 僕らは紡いだんだ