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呉須の曳航

Track byIDONO KAWAZU

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  • 2022.01.15
  • 3:58
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歌詞

娑婆の辟易 冷えた把手を握りしめて この都市からの逃避行 足らぬ機関で 行先など何処へでも お気に召すままに 雲隠れば瞬く間に 忘らるる拠所と知る 慮れど 菟糸燕麦の業を知る お生憎様 鏡に映る妖し翳に 追いつかれない様に 荒んだ烈寒を 噛み締め彼方まで奔るの 未だ鳴いていたい僕は「螽斯」 愚か者なんだと笑えばいい 虫の報せに怯えて暮す方に 慣れていない様に馴染めない くらいで抗えない僕は「螽斯」 空け者なんだと謗ればいい 草葉散りゆく季節に腐す呆に 情け等もう今更は必要ない 淡々と無下に 霞み流されてゆく情景に 目が游いでいる内に 張り子の伽藍堂に 沙羅双樹の花が散る 嵌っているんだ がやの声に倣えど 巣食う獪を祓えど 忠しく生きれないのは 誰のせいだ? 他愛無い能書で 加速できやしない僕は 近道を選び進んだ道が 予想外に遠回り 払拭機の律動に 音盤再生の音が絡むの ただ跳ね足りない僕は「螽斯」 弱き者なんだと踏めばいい 虫の報せに震えて濡らす頬を 憶えて冬を眠り明かす前に 堅実も放漫も安牌も婆婆も 全部欲しい 感覚や感性だけで 好きに走ってみたい 停滞も渋滞も 迂回路くらい用意したい いつだって 自己制限速度を守りたい ただの蟻にも満たない「螽斯」 愚か者なんだと嗤えばいい 虚勢も停車すりゃ元の木阿弥 夜が明くまでさあ何処迄も

1曲 | 2022

このアルバムの収録曲

  • 1.呉須の曳航
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