夜の霧が 二人を 隠したあのころ 漂ったあの香り 僕の贈った香水 重なって寄り添い 生きていくことが 叶わない事を 知っていた星屑 ひとつの塊みたいに 重なり合った両手は 触れたらほどけてしまいそうな 蝶々結びみたいと笑う 遠くから想い合うには まだ幼すぎて 言葉は 言えないまま この空に貼りついて 輝いていた 香が消えたのは もう行ってしまったから さよならねって動く口を 下を向き見ないようにして あなたは僕のことを きっと忘れてしまうから 綺麗になる その横顔を 永遠に永遠に知らぬように ひとつの塊みたいに 真っ暗な中 丸まって 誰にも見つからないように いっそ消えてしまいたかった 愛するという事を 教えてくれた人 忘れるという事を 教えてくれはしなかった 香が消えたのは もう行ってしまったから いつかまたという台詞も その香りと一緒に消えるよ あなたは僕の事を きっと忘れてしまうから 別の誰かの腕の横で 幸せに幸せにいれるように 遠くから 願うよ 大人になるその横顔を 永遠に永遠に知らぬように