冬景色にどうして頬が綻ぶのか 分かっているくせに貴方、 いつも春を待ってる 雑菌まみれの白が 体温を奪っていくことも ヒロイックじゃないか なんてその場凌ぎの言い訳 やけに浮遊感があるのは 勘違いじゃないな 言葉にすれば凡庸で 貴方に云うのもこれきりにしたいよ 寄せては返す波のように訪れる あてどないこの暮らしに 流せないのはクラシック 洒落じゃないんだ 進まないJR、奮わない計画 俺は間違えないから よどみきった明暗、全てがグレーだ もうプレイヤーでいられないな こそばゆい、面映ゆい、 返事も出来ないからとうの未明 巧妙に、狡猾に、が得意じゃない 似た者同士で道連れ 気丈に振る舞いたいのは 不自然じゃないな 他の誰でもやれることを出来ずに 息するのはこれきりにしたいよ ほどけて揺れる髪のように もどかしく あてどないこの暮らしに 流せないのはクラシック 洒落じゃないんだ このままずっとこうして どうしようもないまま 生きていくことが 嫌ではないのが たまらないほど恐ろしいんだ やけに浮遊感があるのは 勘違いじゃないな...