口角を上げる 第一印象は頑張る いい人の振りも長持ちせず 疲れてんのって聞かれるのが 茶飯事で 生きてるだけで磨り減るな 記憶から 消えたいな 失態をした無関係なやつを責める ちっぽけな正義感を満たした 痛みはしない この胸は最低なのか そんな僕を真面目そうで優しい 気が利くな 言いたい放題 お前らの網膜に映る姿なんて所詮 理想像で都合のいい 振り分けに合わせてる自分が嫌いだ ならば 好きなことなんだ したいことは何だ 自分に問いかけても 何もなくて 何もなくて 不甲斐なくて また笑う 起きて飯を食う 顔を洗い支度をする 正常バイアスに飲み込まれていく そんな繰り返す いつもの朝の踏み切りの 真ん中に立ち尽くす君がいた 非常ボタン 思わず押したよ お前らの網膜に映る リアルなんて所詮 他人事で当たり前で そうさ僕もあまり変わりはしないさ 皆 手に手に写真撮って 迷惑と呟いて 明日には忘れてゆく なのに何故だ 崩れる君に 悲しくなって 泣いてしまう 座り込み空を見る君の腕を引き なにか言おうとして 僕が今まで言った 心無い言葉の行き先が君に見えて 僕は謝りながら泣き続けた 君は困った様子で黙っていた 本当は 僕自身をずっと許せずにいた 優しくありたかった 君を苦しめていた 世界の一員さ所詮 僕は努めて紛れていたんだ それに今強烈に後悔を感じた だから 自分のためになるが 偽善者と言われるが それでも僕は君に 笑って欲しい 生きてほしいよ はじめまして こんにちわ お前らの網膜に映る姿なんて所詮 理想像で都合のいい それも僕の本当の姿のひとつだ ならば 好きなことはなんだ したいことはなんだ たとえ嫌がられても 君の事を助けたいんだ ねぇ名前を聞かせてよ