Track bymeatmountain
二つのレンズでは 捕まえたって逃げる ずっと縮んでも 追いかけないでいれる 木々の隙を埋めてた花鳥が 帰ろうとしても 動かずじっと見ていた 彼の家からは ここへはちょっと遠いね 聴かせておくれよ 消えてしまった音を 息の切れを隠れて泣いていた 明かりを消した後 残るもの 春は遠いと長い寝言をすくいあげて 緑の水に映るまあいいことを数えて 叶えたフリをするの あれよあれよと過ぎてく年月を 彼は知りながら火をくべる 余した時を煙に借りたまま 二つのレンズから覗いている 覗いている