朝露濡れたあじさい通りに もうすぐ夏がやってくるそうさ 霧雨煙る五月を抜けて もうすぐ君はやってくるはずさ 人だかりが苦手な僕らは 決まっていつも最後の車両 時が経つのを 忘れてしまうほど 六月の街は 僕らを包んで 言葉を探してしまうのさ 結局何も見つからないのに 言葉を探してしまうから やっぱり何も言いだせないまま 6月 スローに過ぎた僕らの時も もうすぐ終わりがやってくるそうさ このままでずっといたい僕は まばたきを忘れてみたんだ 水色の街に 溶けてしまうほど おぼろげな君は 紫陽花の花の様さ 時よ止まっておくれと願っても 六月の街に 君は消えていく あなたを探してしまうのさ やっぱり忘れたくないのかな あなたを探してしまうから さっぱり何も手につかない 6月