枕元で鳴る午前の合図は嫌いだから 画面を伏せた 言いたい事があやふやなままの この距離感 衝動的で勘違いされるのは 慣れっこだ 辿る指先カメラロールに残したのは 緑の手帳 スヤスヤ眠れば「おはよう」 夢から覚めればもう居ない 霞んだ目をこすり 立ち入り禁止だよと 呟いてよ フリックで消せない心 きっと春が過ぎた頃に 私は遠ざかるの 渋谷をキャンバスに描いて見てた あの頃「ずっと」だなんて 軽々しく笑うの まぶたの裏側の君は 今何想う? 夜のとばりよ、醒めないで 小さいことや大きいことが 山のようにあって 感動的な話はさほど無いんだけど 伝えたい出来事 毎日一つ増えていって 数えきれない 声が脳内で美化されて フレーズさえ変化されて なんて都合の良い身体を お持ちだこと 流れる 知らない歌を口遊み 横になり目を閉じた 枕元で鳴る君のアイコンを 今日も待つ 今息を止めたら どんなに楽になるんだろう あの日置き去られた桜色の恋 パラレルの世界線 想像して笑うの ずっと君と一緒に歩いていたい きっと春が過ぎた頃に 私は遠ざかるの 渋谷をキャンバスに描いて見てた あの頃「ずっと」だなんて 軽々しく笑うの まぶたの裏側の君に 今はさよなら 夜のとばりよ、醒めないで 春睡のように