裸足のままの少年は涙を拭いて もう少ししたら変われると 思っていた 孤独に種類があるのなら まだましな方だと思っていた 扉の向こう側には 朝が待っているというのかい 今は少しでもいい 光の中へ 使い古された残像に手を伸ばして 出来もしないような約束を 思い出していた なんて美しきこの世界 なんて汚いこの世界 どれだけ分かり合えたら 刃をしまっていいんだろう いつかは顔を見合わせて 笑い合えるのだろうか 光よ 剥き出しの心臓は 誇りに満ちたままで 痛む足を引きずって 尚もまだ進むんだ 少しでもいい 光の中へ 扉の向こう側には 朝が待っているのだろう 刃をしまう時には 笑いあえているのだろう 僕ら 腰を上げて 光の中へ