Track by五島 良子
夏の終わりの日に 届いた エア・メール 来月帰るよ、と 小さく 走り書き あなたの優しさに 甘えてばかりいた 月日は 限りある ものと 知らなかった 会うたびに どんな事も きかせてくれたけれど 追いかけては 行けなくて… 一人も平気よ、と あなたに言ったのは 強がりだったこと 気付いて欲しかった 流れてく 雲のように 形を変えることが きっと私 怖かった あの頃をくやんでみるけれど…