天國

歌詞

退屈ねって呟いて 物憂げな目で見つめる 目薬でも差しとんかいな 濡れた眼差し 蛍光回転銃 錠剤の詳細はどうだっていい このままどうなったって構わない 瞬きの合間に弾けていく いつか見た白黒映画のように この街を走る毛細血管 アーミーグリーンに濁りきった水 微かに届いた波が あの月を燻らせる 人形浄瑠璃のコクピット ふたり内緒の話をしよう あなたが思うよりずっと わたしいい人じゃないけれど ふざけて絡めた綾取りの 取れそうにない粗熱も 「明日世界が終わってくれたなら ちょうどいいのにな。」って 君が言う 再開発はノイズミュージック 静寂を際立たせる 火傷など厭わないさ 触れ合う指先 岩漿小籠包 用法も用量も守れない このままどうなったって構わない 十字架繋がった 傀儡のように促されて 一人でも生きていけるなら 掠り傷で助かるのに 幾千光年の不具合に 手も足も出ず恋をする 見つかりたがりの隠れん坊 十数えてスローモーション 油性ペンで書く些末な悪戯 眠れない、まだ 強張っていくボールジョイント ふたり最後の話をしよう いい人で満席の天国 冷やかすあなたわるい人 ふざけて絡めた綾取りの 走馬灯、色はベルベット 明日世界が終わってくれたなら ちょうどいいのにな。 注意事項包むラミネートを 赤い月が照らしている 「ご宿泊をご予定のお客様、 お忘れ物の無いようにだけ。再見」