君は眠くなると 瞬きがゆっくりになる 体が熱くなってくる ちょっぴり不機嫌 おやすみ 愛しい君 僕の肩を使っていいよ 幸せ ああ幸せ 怖いくらい ある日君は僕に ひとつ秘密を教えてくれたね そんなこと話しかけたとしても 返事はないね 貸切電車 ガタンゴトン 美しい君の瞳の中のトンネル 車窓にうつるのは 夢うつつのふたり いつの間に終着駅 ほんのつかの間 迷い込むラビリンス 君はお腹が空くと相槌が曖昧になる 声が小さくなってくる やっぱり不機嫌 夕暮れ 駐車場 前髪 バニティーミラー 愛くるしい 仕草に息を呑んだ ほのかな余韻 甘いコロン 美しい君の瞳にときめいて イタリアンレストラン 向かい合わせのふたり ひとくちちょうだいって スプーンでアピール マルメロのアイスクリーム 美しい君の心を強くノックして 硝子の世界を壊してしまいそう その時 静かに 頬を伝った (泣かないで...) 美しい君の涙はそのままで ぎこちない笑顔でごまかさないで えくぼに落ちる儚い悲しみにそっと 寄り添うハンカチーフ