金属で出来た心臓 伝わる声はオートメーション 無機質な愛をちょうだい 片手で足りるくらいの 作り物の体で 湿った花の匂いを 嗅いでも運命の 記憶はノイズまじり あなたから消えていった 音を教えてほしい あなたから消えていった 光を教えてほしい 名前をつけたら、心が生まれていく まだ呼び名の知らない 晴れた空に良く似た感情 ひどく澄んで、何も見えない 無邪気に愛をねだるアンドロイド 美しくて目を伏せた 絡み合う声と指 奪われていく体温 作り物の心 「きっとあなたもそうよ」 湿った花の匂い 奪われていく全て 僕はニセモノで 誰にも触れないように 腕を切り落とした 何も聞こえないように 耳を切り落とした 愛を知ってしまう前に 心臓は錆びていった 名前を呼ばないように 唇を塞いだ きっと僕らはただのアンドロイド 酷く、醜い幸せ 無邪気に笑う機械仕掛けは 美しく燃えていった