どこまでも透明なだけの世界 空はいつもの花曇り 靴音は鈍くて暗い音色で 嗤うみたいに煌めいた 明日がこなければいいのに 時々流れる涙は 誰かと惹かれ合いますか 悲しくて 苦しくなるようなお話を することになってもいいほど 焦がれて いまここで 風の向こう駆け出せたら どんなに幸せかしら 硝子の夜 部屋中響く 0時の鐘 例えるのならば この体は匣で いろんなきもち詰め込んで 宝石箱のようになればいいわ 冷たい瞳 集めても どうして きれいな花が咲いた場所 誰にも言っていけないの? わたしは 知って欲しかった 眠りの窓辺 腰かけて背中から 落ちてゆこう 懐かしい未来のそばへ 「輝いた星座は夜 海に浸かって 光を癒すのでした」 小さな頃 聞かせてくれた 詩が思い出せない 悲しくて 苦しくなるようなお話を することになってもいいほど 愛して この声も愛しい手も届かないような 帰れない場所へ行こうか 魔法なのね 街中歌う 0時の鐘