誰が始めたの こんなに悲しいお芝居を わたしは誰で、あなたは? 黄昏という名の鏡界 艶やかな黒に 覆われた果実 今日に明日があるように 罪には終わらない罰が 齧ってはだめ もう戻れないの、プロセルピナ きもちい あいと クるいましょう 厭だ 目を覚まして! 鈍色 ああ にびいろ 首筋からひらかれる あなたに恋しがるため 育ってきました ひとりは さみしいよ いらないの もう けずってよ おねがい もっと いたくしよう わたし せかいで いちばんしあわせ 月のあかりが味方で 日のひかりは忌むべきもの 少しずつでいい 覚えていけたら 心に宿る淡いとげ これもきっと消えるかしら あなたの淹れた紅茶は 血の味が混ざる 揺れる湖面 ヒかれたの 厭だ 忘れたくない 私の 崩れてゆく足元 もう会えないのね二度と あなたに愛されるため すべて棄てました 夜が訪れたら 本当の名で呼んで ここに咲き乱れる花の 誰より甘くよ 鈍色 ああ にびいろ 首筋からひらかれる あなたに恋しがるため 育ってきました ひとりは寂しいよ いらないの もう 何もかも お願い 全部壊してよ 私 世界で一番幸せ? 何時までも終わらない これはお話じゃないもの