「古い満月をピカピカに 磨いたのは君だろ?」 あんなに泣いた エピローグの後だっていうのに 正しく在れない 愛解んない 振り返ることが多すぎてこの頃は 己の尻尾を飲み込んでる 襟を尖らせて 石塊(いしくれ)投げて 人を嘲笑ったボクが 傷つけられたような顔で 主人公(ヒロイン)ぶっている おいでよザネリ ねぇザネリ 仲良くしよう 今日も乗り遅れた者同士 爪弾きはさながら虜仕掛けだ 目を塞いでくれやしないか 夢を嗅いで光を聴こう 哀しいかな 醜い薔薇にもトゲはあってさ 優しくなれない 愛が足んない 肉の味覚えた草食獣の末路は 歌にもされず 憂い痩せる 古い満月をピカピカに 磨いたのは君かい? そうだろ? あんなに輝かせたら もう“月射病”になっちゃうよ 意地悪ザネリ 内緒のお話しよう 今夜代わる代わる星を編む 泣いた愛しい盆暗 ずぶ濡れのまま 今日もきっと誰かを嘲笑う 明日もきっと意地悪だろう 見るべきモノがなんにもない夜は 目蓋の裏を眺めるため眠る 見るべきモノがなんにもない夜は 目蓋の裏だけが 自分だった おいでよザネリ ねぇザネリ 仲良くしよう 今日も乗り遅れた者同士 爪弾きはさながら虜仕掛けだ 目を塞いでくれ 旅の終わりまで ねぇザネリ お話しよう 今夜代わる代わる星を編む 泣いた愛しい盆暗 ずぶ濡れのまま 今日もきっと誰かを嘲笑う 明日もきっと意地悪だろう ザネリ ザネリ