君を待つ雨模様 滲む 傘と賑やかな人々の音色 街ゆくアルペジオ 踊る 降り出した雨が 時を奏でている 街路樹を歩く すれ違う匂いに どこか懐かしくて誰か思い出す 星屑の空に 金木犀が 舞う 君と このまま少しだけ 時を止めて 君と待つ恋模様 映る雨と一輪に咲いた傘が回る 街路樹を歩く ありふれた景色に 雨音の旋律 カンパネラが響く 星屑の空に 金木犀が 舞う 君と 遠くの街まで 手を繋ごうか 星影と 白い吐息が交わる空 遠くの汽笛が鳴り響き秋時雨 花びらが舞い香る今宵の月夜に 二人を残して また 雨粒が君の髪を暗くしても 星座が見つからない 黒い夜が来ても 溶けだした空に 愛を見つけだして 君に恋文を送ろう 秋が暮れる 二人ラララ歌う 風の音の旋律 カンタヴィレが響く 星屑の空の 金木犀が 散る 君と 遠くの街まで 手を離さない