楔

歌詞

特別なんて言わないよ よくある悲しみのひとつなんだ それをちょっとずつ砕いて 風に撒いてしまうのさ 噂で聞くよりずっと気楽なもんだ 少なくとも僕にとって きみの言う “痛みの先” ぼくには見えないから 眩いダンスフロアが やけに静かさ 触れられない きみの闇に きっと 一生 苦しむだろうけど それこそがぼくたちの楔 口笛吹いて 讃えていく 高まっていくぼくの愛を そっと きみだけに伝えたなら これこそがぼくたちの鎖 繋がっている 手にしたものみんな 全部 いつかはいらなくなる そういうもんさ 大切なものから忘れて きっと身軽になっていく 広げた地図の上 塗りたくって 途方に暮れるふりをした きみが溺れた場所まで 泳いでみたくなったんだ 輝くスポットライトが 影だけ残して ねえ 飛び越えたい きみの闇と きっと 一生 追いつけやしないけど それこそがぼくたちの楔 頬杖ついて 笑い飛ばす 浮かんでいくきみの腕を いま 掴むことができたなら これこそがぼくたちの鎖 繋がっている 息を止めよう ぼくら同時に かすかに残った温度 使い果たしても 深く沈んだ互いの身体 離さないでいて 傷をつけあおう 目印みたいに ここへはもう戻らない 飛び出したら最後 ぼくときみのままで いま 見つめている きみの闇を きっと 一生 まばたきできない それこそがぼくたちの楔 転がり落ちて 壊れたって 消せはしないぼくの愛を きっと きみだけに与えるから これこそがぼくたちの鎖 繋がっているんだ 繋がっていて