何気ない瞬間に今日が どうしようもなく愛しい 明日を簡単に崩せる言葉を 僕も君も隠しているから アナウンスが知らせた後に 過ぎゆく快速の音が 全て抱え塞ぎ込んだ君の 泣き声だけ ただ掻き消していく 僕は何も言えずに ただ見つめていた かさぶたは剥がれずに 残り続ける あの光景が今 影を落として 未だ君の歌 辞められないままだ 願えるだろうか あの日へ巻き戻して 重ね過ぎた年月が僕を 唯一だと妄信させては ただ頷き 解ったように振る舞った 君はただ「解らない」と泣いた 僕は何も言えずに ただ見つめていた かさぶたは剥がれずに 残り続ける ちぐはぐな二人が 逸れた部屋で 空気の読めないバラエティが流れる 想像していた日を迎えてしまった 君と行った場所や記憶さえも ただ事実として残っていくだけ 永遠も運命も 嘘のよう 消え滲んだ あの日をもう一度繰り返しても きっと同じ結末をなぞるだけ 君は何も言わずに 俯いていた 各駅停車を二度送る三番線 あの光景が今 影を落として 未だ君の歌 辞められないままだ 願えるだろうか 君よ幸せであれ