おいしい匂いがする 地面を蹴りつ けて 歩いた街の隅っこ 流れるリズム通り歩幅を合わせて 歩いてる 歩いてる 口ずさんだフレーズは 甘いココア の味 暑さをかき消すように のらりくらりアイスを食べながら過 ごした 夏の日 夏の日 思い出してる かじかんだ手 いつ かの空 繰り返して口ずさむ あの時を思い 浮かべて アイスが溶けて落ちる 入道雲を見上げて塗り替えた 恋焦 がれた空 蝉の声が遠退く 目の前はアイスの 水たまり 照らされて出来た影 乗り継ぎ歩い てる 並んだビルの隅っこ そよぐ風が私を 追い越して消えて く 夏の日 夏の日 想像してる 白く息が濁る寒さ 繰り返して口ずさむ あの頃の静か な空を サイダーが溢れ零れる 風鈴が風で揺れてる 鈴を鳴らすよ うにゆらゆらと 喧騒が遠退いてく 地面にはサイダ ーの泡の色 乾いて消えていく 猛暑日と告げている テレビの向こ う側 明日も暑くなるみたいだ