バッグすらも持てない飯さえも奢れない 女の心なんて読めたためしはない 気遣いもままならぬニート兼ラッパー Wassupカップ麺2人で分けような 糸よりも紐で結ばれている 貧乏なB-BOYを支えた美女 治験のアルバイトは身体が危ないと 心配し借りた三万がまず最初 必ず返す保証のない俺を信じ 音楽に掛ける俺に賭けてくれたんだ 野口樋口諭吉も俺に舌打ち 爪の先噛みちぎり出来た三日月 それでもあんたならやれると 口元に出来たその満面の三日月が 俺を照らしてくれた 下手クソなletter破れるな 〈Hook〉 2人で描いた未来は 小さなあの部屋にしまい込んだ 「今更愛してなんてないさ」 偽りのセリフがこだました このままスローに刻むストーリー まるでビールの泡のように ゆっくり薄れ消えてゆく 真夏に部屋だけはガンガンのクーラー 毛布の中身体重ねくるまった お互いにさらけ出す全身の肌色 立てた中指行き先は内緒 ことが済んだ後火を付けたエコーの味が いつにも増して美味いのは何故? 脱ぎ捨てた下着 つけっぱのDVD そのままおやすみ トイレの便座開けっぱにしてて いつも怒られてた日々 洗濯物も干さず 何がhip hopだよって罵られてた日々 誰よりも俺のダッセェところを知ってる 俺よりも俺のことを信じてくれてる ラッパーの俺じゃなくて 人間としてでの俺を愛してくれてる 〈Hook〉 俺がいるから大丈夫だって 守るから一歩下がって見てろって ドヤ顔で言えたら苦労はしてない 生憎出来た男じゃない お前の友達も口を揃え コイツと別れ早よアイツに戻れ ドラマだったらば悪役の彼氏 年収は当時マイナスの稼ぎ それでも側にいてくれた 過去の女すらとっくに忘れた お前と幸せになりたいってより お前との不幸ならば乗り越えられんだよ 旅行に行けなくたって デートにも行けなくたって 連れてく夜のパワースポット イニシャルはG四畳半で描くラブソング 〈Hook〉