ママが泣いても止められないよ あいつとふたり生きてゆくから プレハブの横の公衆電話 受話器置いたら走り出してた 小犬のようにじゃれあって せまいベッドで眠る そんな毎日 忘れてしまえ何もかも あれは恋じゃ無くて 優しさと慰めを間違えただけ 幼い頃見た絵本のように あいつと結ばれるはずだった ガラス細工の船に乗り 飛ぼうとしたふたりは 死んでいったよ 別の場所で 昔のはなし 何もかも 誰にでもあるような翼が開く時期の ただのかすり傷 振り向いて泣くなんて 子供じゃないくせに 遠く離れた今なぜ悲しがるの 思いきり夢を見て 目が覚めただけだよ 残酷で眩しい記憶