淡い蒼が 足元を満たして 地に赫を堕として行く 口にした其れは 必然だった 何もかも知らないから 美しい 鳥籠のよう 愚かな雛のまま 翼が無ければ 溺れてしまうだろう 姿を変えても生きたいと願って 飛び立った ああ アルカディア 求めしものが違っていても 憐れな瞳は 盲目なままに 一縷の希望と 手を伸ばすのだろう ああ アルカディア 滴るは過ちの名残 悲しみ以外の涙の意味を 願いながら 薫る風は 濡れた頬を優しく伝う 等しくさす 無機質でも あたたかなひかり 何度も 傷を重ねて 黑く淀む羽も 高く飛べるなら 美しく舞うだろう 抜け落ちた其れは 過ぎ行く故郷に捨てよう 越えて行け ああ アルカディア 誰も弱く小さなこども 己の砦で 過去に閉ざされる 苦しみの果てに 何も生まないのに ああ アルカディア 償うは歩むべき未来で 振り向かないで 幾重の呪縛を 終わらせて ああ アルカディア 怒りも哀情も抱いて 歪なまま 美しい姿で 生きて征け