頬杖をひとつ月夜にひとりごと チクタクからかう25時窓の外 だんだんかぶさる雲ひとつのけたら 君がおぼろげにぷかり どこ見てるかな ああ 月が綺麗だよって 言ってみたかったよ 君の細い線はもうすぐ降る雨のよう ついの甘いもの 食べたりしたかったよ たかい空にまんまると笑い顔浮んだ 君と (心が 欠けるときとなりにいないこと 傘ひとつあなたに渡せないこと だんだんとわかる 一夜一夜にひとりごと 無理にほおずきをひとつ 浮かべたみたいだな) ああ 兎も眠るころ静かの海の底 届かない雨の音 君は綺麗だよって 言ってみたかったよ やきもちのような愁いは 幼子の恋のよう どうしようもないよと どうしようもないんだよと クリームのような段々の すくいそこねたようなたかい 空のような心