ねぇそこを離れないで はぐれるからそこを動かないでいて 六時ちょうどに迎えにいくよ あの映画のように 心と夢のあわいに滑り込み いま二人は小さな身体を脱ぎすてて 海に身を投げた 生まれ変わるのだと 名前を叫び 呼び合う場面 ねぇそれは心じゃないんだよ ただの役割なんだよ それは僕がしたことじゃない されたことでもない 水の中で目を開けた時に見える あの光の粒と泡のグラデーションが 僕を満たしたら サナトリウムを出よう ここじゃ息がつまるだけ 僕らは 確実な断絶が破られて 防壁は樹海に滴る ひどい音 もう止めて うるさいなぁ 心なら隠してきたんだよ いつもより少し早く目が覚めた朝に 罪を免れる事が出来なくても 迎えにいくから 広い世界が観たい 君を連れていこう 何も恐れるものはないのさ 君を愛しているだけ