揺れ動く街並みに絆された風が吹き 抜ける 今更だと笑う雲の足取りも早回し 踏み出した足跡はもう消えた 意味さえも消えてしまっていた 明日なんて必ず来ると思っていた 飛ばす合鍵 沈んでく意識 ぼやけた視界はまるで蜃気楼 際限ない海岸線 生温い手と手 煌めく水面は僕だけのメモリー 曖昧な境界線 渡る船はほら 桟橋に停まり波と揺れているだけ 迫る夕暮れ まだ沈まないで ぼやけた未来はまるで蜃気楼 際限ない海岸線 生温い手と手 煌めく水面は僕だけのメモリー 曖昧な境界線 渡る船はほら 桟橋に停まり波と揺れているだけ 口先の相生 錆びついた歯車 二人だけの世界で 肺を満たして 際限ない海岸線 離さない手と手 震えない喉を嗄らして叫んで 曖昧な境界線 渡る船はほら 遥か遠き空に舵を 舵を取り出している