薄暗い部屋の中で揺れる心は あの人との思い出をあなたで塗り 潰す 乱れる髪に頬を伝う汗に指先に 好きだと言う 事に意味なんてあるのかな 好きだよと呟いて 天井を見上げている あなたじゃなくて 自分に言い聞かせているだけね 好きになれると思ってた でもあなたの事 愛してないの 今更思ったって胸の中で もう眠ってるの 好きになれると思ってた でもあなたの事 愛してないの どこか違うのよ あの人に敵わないの 似てると思ったのに 追う恋より追われる恋がいいなんて 自分の思い通りに 好きになれないから あなた好みの髪型に服に化粧に 染まってまで 無理に忘れようとしたのね 重ねた夜の数だけ 気持ちが離れて行く 抱きしめられる 感覚も匂いも比べてしまうよ 夢であったら良かったな 目が覚めた時は あの人がいて 今更思ったってどうしようもないの 仕方ないの 夢であったら良かったな 目が覚めた時は あの人がいて 抜け出せないのよ 胸が痛くなるの 通り過ぎていく 灰になっていく この気持ちも痛みも いつかは消えるの 好きになれると思ってた でもあなたの事 愛してないの 今更思ったって胸の中で もう眠ってるの 好きになれると思うから もう少しだけ強く抱きしめて あなたのために あの人を忘れるために 夜が明けるまでは