誰がこの方位磁針を 壊したんだろう。 僕はもうどこに 行けばいいんだろう。 迷わずにあなたのところへ 辿り着くことができるだろうか? 汚いものばかり吸い込んで。 あの月が満ちる頃きっと きみは普通じゃいられない。 そんな哀しい作り話を 気にしてしまう僕らは とても切ないね。 飢えてる事に飢えていた僕は からっぽのまま時間だけ経って。 似ているね。まどろみのようさ。 聴こえるよ、新しい産声が。 美しいものばかり吐き出した。 タブレットが未来を閉ざして、 さあ初まりの日が近い。 こんな奇麗な空なのにな。 僕には何もしてあげられない。 きみはあの地図を 広げて言ったんだ。 「足りないものだらけなの」 きみが壊した/方位磁針が/ ふらふら揺れて/僕を指した/ 生きているのと/死んでいるのの/ 狭間で僕ら/闇に誘われて/ 夜に追われて/ 道を見失う。 そんな哀しい作り話を 気にした僕らは切ないね。 こんな奇麗な空なのにな。 僕には何もしてあげられない。 きみはあの地図を 破いて言ったんだ。 「行きましょう、朝の方向へ」