八方美人の君に嫉妬しつつも 何食わぬ顔の僕は やきもちを妬いてんのを 君に知られたくなかったんだ 「あの二人はとてもラブラブだね」 って 悲しそうな顔の君は 寄り添った二人を見て うらやましそうにそう言うんだ あのとき君を強く抱きしめられたな ら またこの場所で笑えたかな? あぁ もう遅いよね 君が好きで 何度も思い描いたよ あのときの僕は ただ怯えてただけ 「失ってから大切さに気づく」とか 周りの奴はえらそうに言うけど 君の大切さなんて そんなもんとっくに気づいてたんだ 愛情表現の困難さにもだえた 僕が言えたわけがないだろ あの日々の幸せが 君がいたからなんて恥ずかしいこと あのとき君に本当のことを言えたな ら またこの場所で笑えたかな? あぁ もう遅いよね 君が好きで いくつも見つけたよ あのときの僕は ただ言えなかっただけ 強がって君の言葉にうなづくだけの 僕に 君も強がって笑ってみせたんだね それで笑ったつもりだったのかい? くしゃくしゃの顔で僕を見つめた目 に涙を浮かべてさ あのときの想いは 君まで届かなかった 君の想いは痛いほど聞こえてたのに あのときの想いを 伝えられたらなんて伝えよう さぁ なんて歌おう 今歌っていいかい? 君が好きで何度も探したよ あのときの君に やっとそれを歌えるよ 全部認めるさ 君へのやきもちも 君がいた幸福な日々も 僕の強がりも認めるよ 君が好きで いくつも言葉を見つけたんだけど 「きみがすき」 想いはたった一つだけだった