いつまでも上がらないうだつ 愛なんていらねーよ夏 纏わりつく憂鬱 6月の蒸気が前髪を濡らす 仕事だって女だって 家族だって上手くいかなくて まして 大富豪にもなれなくて 語らうは路地裏の子猫だけ 柔肌なんかじゃ意味はなく 誰かの自慢話はイラつく 笑うことすらできなくなる 何かに縋りたくなる夜 そんな時はバーボンが似合う 駆けつけストレートで食らう そのあとはただ身を任せる 壊れる 世界が回る 君の幸せを祝う演舞 シャンパンはもちろん飲み干す 仲間たちと語り合う このまま時よ止まれと願う 上がりすぎた体温が やがて少し停滞した 喜びよ消えることなかれ そして降り出すテキーラの雨 生ぬるくも心地良い 酔いが蘇らせる童心 嫌いだったあいつとも和解 懐かしい恋心に乾杯 見つめる朝焼け みんな伸びた髭 散り散りに向かう家路 なあ、My Menと啜るラーメン 道に転がるビール瓶 気取ってリザーブしたレストラン 君の瞳はメリーゴーランド 僕にとってのノーマジーン グラスに揺蕩うマルベックのワイン 愛を語り合ったあの夜 あなたの笑顔に毎晩酔う 午前3時にしたKiss その香りはシャルトリューズ 時がもし戻せるなら まずは出会ったあの時から よく通った恵比寿のBar 満たされない違う女性じゃ・・・ 傷が増えた男は忘れたい 煙の中に溶けていきたい リアルから逃げるピートの誘い 注いで、ダブルでスコッチ