言葉にすれば ほんの 一片の言の葉 独り呟いて 頬染める 庭先の紅葉の色に ふいに気配を感じて 振り向けば 其処に佇む貴方 聞いたのですか?思はず 恥ずかしさに逃げる私を追って 抱きしめた 愛ほしき貴方よ 愛してゐます。 抑へてたのに 溢れ出した言葉は 命の相聞歌(こひうた) 生きて下さい。 祈るが如く強く囁く 誠の戀(こひ)をした きっと一生一度 命を懸けて 貴方の腕の中で 目を閉じた一瞬 此処じゃない何処か 旅してゐた 幸せといふ名の場所へ されど瞼を開ければ 戦乱と 此処で戦う貴方 どうしてですか?決して 許されぬ此の問い心に秘めて ついてゆく ただ独り貴方に 愛してゐます。 一言だけの 曇りのなひ誓ひは 命の約束 生きて下さい。 貴方がもしも討たれるのなら 身代わりになりたひ 其れは一生一度 全てを懸けて 忘れはしなひ 貴方に寄り添って 見上げた夕映え あの輝き 悲しいほどにさう美しい刹那の火が 此の世界ごと 燃やし光ってゐた 愛してゐます。 抑へてたのに 溢れ出した言葉は 命の相聞歌(こひうた) 愛してゐます。 一言だけの 曇りのなひ誓ひは 命の約束 生きて下さい。 祈るが如く強く囁く 誠の戀をした きっと一生一度 命を懸けて 誠の戀を