霞んだ夜空を 瞳に閉じ込め溢れた ため息まじりの 海辺肩を揺らしている 僕は 潮騒の声が 暮れ惑う僕に呼びかける 海、風が吹いて 今日は少し肌寒いや 鮮やかに光っている あの星君を描いた 手を伸ばしたとしても 届きはしないと知って いつからか僕は 遠回りばかりしていた 気づいた時には そこにもう君はいなくて 波に攫われた足跡のように 消えることが怖くて 時間は通り過ぎてく 臆病な僕置き去りにして 鮮やかに光って消えた 流星の跡をなぞって 願うことも忘れて 君のことばかり 胸の奥を吹き抜けてゆく 風に僕の心流れて 空になって 崩れ落ちた どうしようもないくらいに 好きだった 鮮やかに 鮮やかに光っている あの星君を描いた もう届きはしないと わかっているけど あと少しだけでいい せめて夜が明けるまで 東の空白んだら 歩き出せるように