静かに 静かに 忍び来る夜に 上がり框の上で ワインを注ごう ねえ 明かりは消さないでいいよ ここにあるもの 教えてほしい 瞳の奥に降り注ぐ 手懐けられぬ風景が 私を私たらしめる 思いがけぬつよさで いとし横つら 魂 ディダバディ 一人で行くなら 心配だからね 最寄りの駅までは 見届けさせてね 生活の痕跡が踊る 水臭いぜ ねぇ、覚えているよ 小指をきつく締めつける かけがえのない後悔が 私をここへ連れ戻す 忘れがたいつよさで 瞳の奥に降り注ぐ 片付けられぬ風景が 時折 笑いかけている 苦しいほど 甘く苦く 思いがけぬつよさで いとし横つら 魂 ディダバディ