何周目の人生だ? それは何回目の失敗だ? 君なんかにわかってたまりますか、 あたしの心臓 見えてるものばかり集めて 悦に入る奴等は置いてこうぜ 形なきモノに覚えた傷みを 抱え転がろうぜ、ね 何周目の人生だ? それは何方様の運命だ? 快楽の価値を忘れて揺蕩う少女は 何処へ行った 愛するべきは誰でしょうか 誇るべきものなどあるでしょうか 「あたしなんかに わかってたまるか! くだらないな。」 おざなりな亡霊が掘り出した心の箱 それ、自慢気に見せたんだ 形あるものを壊して この身体に流し込んで 真昼の夢を見させて 如何にでもなればいい。 偽りすら呑み乾して 伽藍堂の言葉吐き出して ねえ、その一瞬で良い 言葉なんて、要らないって、思え。 絶望? それ、現実? それとも冗談交じりの狂騒? 快楽に溺れた先に待つは天国か? 地獄か? 愛するべきは誰でしょうか 誇るべきは心なのでしょうか 「琥珀色に濡れた瞳は あたしを騙せますか?」 押し並べて良好だ 奇しくも貴様は綺麗だ 曇りなき眼を見せてよ これがこれで どれくらいの価値を作り出すのか 伽藍堂の心に何を連れてくるのか 今は見えぬ 何も見えぬ 誰も知らぬ それでも尚、 秒の単位毎に刻む頭と心と 誰も彼も皆そう ガワにいつも騙され きっと僕も例に漏れず そんな中の一人だ だけどね だけどね 捨てなくっていいだろう 人の中で暮らしている 言葉抜きの心たちを 絶望も現実も 亡霊も人間も あたしのもので良いでしょう? 今この高鳴る胸取り出して 形あるものを壊して この身体に流し込んで 真昼の夢を見させて 如何にでもなればいい。 偽りすら呑み乾して 伽藍堂の言葉吐き出して ねえ、その一瞬だけ我を忘れて 頭を空っぽにして 「夢で踊らせて。」 「いつでもあたしを君に 道連れて。」 「何処まででも狂わせて。」 「何処にだって行けばいいよ。」 嘘も本当も呑み乾して 伽藍堂の心吐き出して ねえ、この心臓まで震わせてよ 躍らせてよ 君と 何周目の人生だ? それは何回目の失敗だ? 形なきモノに宿る憧れの 元へ転がろうぜ。 ね。