鳥ガ飛ブ 街路樹ノ枝 子供等ノ走ル声 窓ニ焼キ付ク 長イ影 何気ナク頬ニ笑ミ 番茶を飲んでは裁きを待っている 鼻唄混じり 洗濯しながら運命を待っている 小躍リ躍ル 家ヲ出ル 何処ヘ行コウカ 人イキレ 街ニ夜 飲メバ飲マレテ空回リ 夜ノ底 街ノ底 大酒飲んでは裁きを待っている ヨロメキ歩く 酩酊しながら運命を待っている 心ニ雨ガ降ル ホラ、夜ガ明ケル 夜ガ明ケル アンナニ遠クマデ夜ハ明ケル 『背中ヲ激シク叩カレテ 勢イ余ッテ飛ビ出シテ 右モ左モワカラナイ。 東西南北サマヨッテ 行クモ千里 戻ルモ千里 泣イタッテナンニナル。』 枯れ草を蹴り上げて 何もかも飛び越える 泥まみれで舞い狂う 東西南北さまよって 行くも千里 戻るも千里 未ダ未ダヨ 未ダ未ダヨ ホラ、夜ガ明ケル 夜ガ明ケル アンナニ遠クマデ夜ハ明ケル