散々聞いたストーリーを繰り 返しては溜息を吐いている 枯れた花束を捨てかけて短い夢を 見ていた ずっと僕は一人で寂しさを二つ 集めただけだった 繋ぐハーモニーは触れないまま 気付けば消えてしまって 重ねた日々が同じ季節をそっと 運んで来ただけなのに 離れ始めた指の隙間をいま夜風が 冷まして行く 悲しい奇跡が綻びを残して結んだ 違うメロディ 俯いたまま何も言わない影が同じ 事言おうとしてる気がした 正しい世界が始まって つまらない呼吸が続いて行くとして 僕らはこの青い香りを 思い出すのかな 解れた糸を解いて 最後の夜空を使い果たす二人 繰り返す名前を この青い香りを 忘れられるのかな