あらいやだ ねえそこの誰かさん ちょっと聞いておくんな 今朝方三軒先のお花屋でね 全員首吊って死んだってんだ ああ で? それが何 俺にゃ関係ないし興味も無い だからさ ね 期待しないで 自分の事だけでいっぱいいっぱいさ あらいやだ ねえそこの誰かさん 無視すんなよほらさ 今朝方名前も知らぬ遠い国で 娘が乱暴されたってんだ ああ もう だから何 じゃあお前がそこまで行ってくりゃ いいよ なぁ もう うんざりなんだ 自分の事さえも理解していないのに 助けてられやしないさ皆 っておいおい 薄情な人だ 野暮なことは言いなさんな さあさあ皆お情けを ねぇ 誰もが生まれて来る時すでに 借りを作ってしまったのさ ほら「誰かの為に生きなさい」と皆 確かに聞こえたはずなのに ♫ 誰の口にも戸など立てられない 不幸な話で今日も飯が旨い 妙に薄っぺらい壁の向こう側で 五寸釘の音がほらカンカン響く 恨まれて 妬まれて 蔑まれ 取り澄まして笑って 腹の中 煮え滾る感情 どこに捨てりゃいいんだい ♫ なんて清々しい気分だ 誰も居ない 後悔も 悲しさもない 消えてしまえよもう皆 全員さ そしたらもう 妬むことも 悲しむことも 喜びも 誰もが生まれて来た時すでに 借りを作ってしまっていて ほら 誰かさんの痛みと引き換えに僕ら 心臓が動き始めたよ じゃあいつかその借りを返す時 人は 皆優しくなれるだろうか ああだけど それじゃもう遅いのさ すでに 本当にもう 遅過ぎるだろ ♫