「ああ 感情なんてもう 消えてしまえ このまま こんなに痛いなら」 そう祈ったところで すぐにまた見つかって 雨は未だ降り止まずに どんな手段で 投げて捨てても ずっと後ろを付いてくるんだよ あなたはきっと優しいから ねぇ 許せないんでしょ 生まれた朝 息を吸って 同時に芽生えた小さな種 目を見開いて 光を見て 誰もが祝福の詩を聴いた 頭を上げ 立ち上がって 初めて世界と自分を知って 真っ白だった瞳の中 未来は何色だったんだっけ あの日は ああ 哀しみの重さで 足は重く震えて 視界が霞んで 両手が動くうちに 手繰り寄せた君の手 少し冷たい気がした 人形になってさ 幽霊になってさ 何もかも感じなくなったら あなたの手の冷たさにも多分 気付かないんだろう 手足が伸び 言葉を知り 同時に芽生えた黒い塊 触り合って 伝え合って 解り合えないと今更知って 感情すら 刃にして 血を流すように傷付け合って 真っ赤になった身体のまま それでも伸ばした手はずっと そのままで ああ 感情なんてもう 消えてしまえ このまま こんなに痛いなら でもこの痛みこそが あなたを感じられる ただ一つしかない方法 生まれた時 出会った時 信じた時 裏切られた時 いつだって そこにあるよ 今もあなたのすぐ隣に 手足が伸び 勇気を知り 小さな種は大きくなった 触り合って 伝え合って 解り合えないと今更知って それでもほら 伝えなくちゃ 血を流すように傷つけ合って 真っ赤になった身体のまま それでも伸ばした手はずっと 引かないよ