君が辿った後悔は、 僕が歌う理由になった。 君の笑った瞬間が、 僕の心を埋めてくれた。 間違った数と同じだけ 前に進んだと思えばいい。 躓いた日々が繋がって 出来た今日を生きるんだ。 世界はまるで 僕のことなんて知らずに、 昨日を溶かして回って行く。 時計の針は奏で出した。 鳥が羽ばたいた君が見上げた空。 胸を貫くような冷たい青だった。 瞼に刻まれたそんな色たちは、 僕の心を揺らして、 背中を押すのさ。 <♪> 意味が欲しいと言うのなら、 自分から手を伸ばして、 飾ることのない姿でさ、 真っ直ぐ見つめ合ってごらん。 君が想像してるより 未来はずっと優しいよ。 だからそのか弱い心一つ 抱きしめて離さないで。 今まで遠ざけてきた 記憶の幾つもが 鮮やかに色づいて、 向き合おう、そう思えた。 僕の差し伸べた震えた左手が 触れた気がしたんだ。 いつかの温もりに。 遠く願っていた。 認めてあげたくて。 決して届くことはない この歌を歌おう。 間違ってなんかない。 弱くても構わない。 怖がったっていいさ。 僕は今此処にいる。 あの日見上げた空、 あの冷たい青は、 此処に繋がる導になるから。 これで少しは役に立てたかな。 満ちる期待は、風に溶かして。