私の定位置はいつだって 教室の窓側三列目 穏やかな風に目を細めたんだ 今私がこの窓に 身を乗り出してみたなら 何人の人が気に留めるかな 西日のかかった校舎 放課後溢したソーダ 全部がフィクションみたいだ 独りで生きる苦しみなんて 今の君には分からないでしょう? 中途半端な共感なんて 胸を抉る凶器でしかない 何も知らないまま生きていろ! 私の定位置はいつだって 教室の窓側三列目 穏やかな風に目を細めたんだ 「世界は教室だけじゃない」 言われたところでどうやって ここから逃げればいいんだろう? さも美しい花に囲まれて 独り萎れてくような 夏空 夕暮れに 花火が上がった なんでだろう? 心が痛いよ これが私の運命だとか 言われた方がまだ楽かもね みんなと同じように生きてるだけ 生きずらいことに気づいただけ 何も知らないまま生きていたい 幽霊みたいな私は みんなの目に映らない 空気より透明だ 視線とか期待とかきっとね 面倒だけれど 浴びてみたかったな 孤独に鳴り響いた私の下校の合図 先生、それじゃさようなら 私が望んでいた景色を 最後に見せてくれてありがとう 窓際の席は神様から 最初で最後の贈り物よ ああみんなの目に囲まれている これで私もクラスメイトね