敷かれた ひとすじの道 迷わず 歩いて行けば 誰もが 幸せになる 波風も立たずに 「在り来たりばかり 永久(とわ)に並べて 滑り落ちたなら 後の祭り」 誰が歌う この胸の中 今 覗き込んだ 水鏡 水面に舞う 花びらは無情 私の知らない私を さも隠すように散る 嗚呼 ヒラリハラリ 心を揺らしたあと 眩暈の波紋が残る 揃えた 白い指先 ほどけば 戸惑いの風 後ろの 正面は何 回る回る 渦の中 名前を継ぐ 道のりは非情 近づくほど 遠ざかるの 何故 光あれば影 嗚呼 ヒラリハラリ ひとひら ナミダのよ(う)に...今 「空の糸を 永久(とわ)に見上げて ただ心だけが 要返(かなめがえ)し」 夢の中で 夢を見るより 己を信じ掴む 散る日を知っていても サクラはきっと強く 命を燃やすから美しい 嗚呼 ヒラリハラリ 不安が消えてゆくよ ひたすらにのぼる 何処までも 水面に舞う 凛とした微笑(びしょう) 本当の私を見せたい さぁめぐる季節と ともに生まれ変わる 新たなあけぼの 眺めながら 嗚呼~嗚呼 眩暈の波紋の先へ