歩いてゆく青く濡れた舗道 夜空にきみが映る 傘をさした街頭の真下で,僕は椅子に座る 忘れていた,きみの顔も声も… どこかで失くしてた 忘れないよ,きみが言った言葉,部屋の壁にとめた 世界中,きみの影が窓に映る,時間の隙間に僕を誘うように ふたりがはぐれた場所が消える前に… 僕は走る 今すぐきみの手をとり,ヒカリの花を届けたい いつでも涙の涯てに,扉があることを伝えたい 夢が並ぶ店先の人波,広場を埋め尽くす 何もかもがこの街のどこかで 今日もつくられてる かすかな記憶の地図をたどりながら さまよいつづける 僕は風のように 鞄をこぼれて空に浮かびあがる…僕の言葉 今すぐきみの手をとり,あかりを胸に灯したい いつでも涙の涯てに,光があることを伝えたい 今すぐきみの手をとり,ヒカリの花を咲かせたい いつしか瞳の奥で,扉が開かれるその日が来る