昨夜から降り出した この雨はまだ 夜明けまでつづくらしい タバコも尽きた 君の手の冷たさを 覚えてるような この部屋は気だるくて 逃げ出す場所を探してる 君の傷も君の嘘も 見ないふりをして 明かり消して髪に触れて 口づけをした あの夜の2人の ロマンスのまねごとは 今もこのベッドの上に 錆びついている 熱いもやが頭にかかって いつからか 俺の脳が感じとれるのは 渇きだけ 渇きだけ 熱いもやが頭にかかって いつからか この視界が見つけられるのは 霞だけ 内に疼くこの 衝動をさらけだすほどに 俺の傷も俺の嘘も混ざりあってゆく 耳障りに音を立てる雨粒のせいで 記憶の底に埋めた面影が流れ 出してゆく ああ 雨に隠れる君の 熱を帯びた横顔を 見つけたあの日から 俺は錆びついてる