街が寝静まる時間 急いで駆け込む産婦人科 ここまで来てまだピンと来てない 人の親になる実感 時計の針の音チクタク その時を待ち 心を静かに抑える焦り そろそろのシグナル 徐々に周りが騒々しくなる 不思議な感情が入り乱れ こわばった真顔で棒立ち 一丁前に昂ってるけど痛みなんて 分かりっこない 自分如きが「産みの苦しみ」 軽々しく 語ってた事が恥ずかしくなる ハードでタフなリアルが目の前 精々手を握るぐらい なす術もない 痛々しく流れる血 産声上げる新たな命 自分の無力さと本当の愛を知る えも言えぬ気持ちが頬伝い落ちる ただの半端モン 何者でもないが何故か無敵 なんでもやれるって気になったよ 守り抜くと胸に誓った夜 全て、全ていつかは思い出 全ていつかは思い出 今は煩わしく思う事でさえ 懐かしく思う日が来るのさ 全ていつかは思い出 全ていつかは思い出 大事なシーンを見逃さないよう この目で捉えよう 日々の機微と体温 見返りなんて何一ついらない ただ存在してくれるだけでオーライ ここには眩しいスポットライト こそないが心に灯るlight 大事なことは大抵オフライン 形ある必要もない 注いでるつもりで受け取ってばかり その笑顔、何より無償の愛 天性の親垂らし どこを切り取っても愛らしい 嵐の夜にも平穏を齎らし 逆に平凡なワンシーンでも ドラマチックに魅せる ウチの子天才子役のポテンシャルを 持ってらっしゃる もうほとんど天使 お腹まん丸 そりゃ誰だって親バカんなる だけどみるみる内に大きくなって この愛おしい時間もいつか手を 離れる そんな喪失感 想像しつつ噛みしめてる今 無垢な寝顔に淀んだ心洗われ感じる 物の哀れ これはただの寝言 願わくばどうかずっとこのままで 全て、全ていつかは思い出 全ていつかは思い出 今は煩わしく思う事でさえ 懐かしく思う日が来るのさ 全ていつかは思い出 全ていつかは思い出 大事なシーンを見逃さないよう この目で捉えよう 日々の機微と体温 指を掴む 小さな手 あっと言う間、時は経って やがて自分の足で立って いつかそうなるとは知ってたって 嬉しいような寂しいような 嬉しいような寂しいような 時間は巻き戻せない 何があっても 今楽しめるのは今だけ yeah