突き刺すような両の目に映ったのは あの太陽が、 アップサイドな頃の日々が 残した呪いさ。 赤く焼けた肌の痛み、 漂うだけオレンジの香り。 店先では夕暮れの 斜め影を眺めては、 恋い焦がれるような声で シャララと唄い。 訳も無く眠くなっては、 沈み込むチェリンの下へ。 心の中に憧れを、 遠くの誰かに小さな灯火を。 「愛国心がない国」 紹興酒で毒を流しても、 彼らが好むような、 軽快な曲を流しても、 君は祈りに夢中。 日常ではいつもと 違う風が吹いたりして、 時にはあの頃の君を言葉にしたい、 赤く染まる花のようだった、 いつかの夏の太陽のようだった。 心はいつも左利き、 思い出した少しの 記憶は有り触れていた。 「愛国心がない国」 紹興酒で毒を流しても、 彼らが好むような、 軽快な曲を流しても、 君は変わりはしないまま。