あの頃のことは あまり思い出せない 窓から見えたスカイツリーは 見慣れてしまった景色だったから 記憶の背景に溶け込んでゆく 何気ない顔で覗き込む そのあどけなさ残る笑顔は 今でも脳裏に焼き付いて 離れないでいるんだ 10年前の今日に戻れるとしたら 失う前に 守れるものがあったとしたら 何かできることが あったんじゃないか 今になって思っても遅いのに あの頃のことは あまり思い出せない 今もまだ夢をみているような 信じたくはない真実だけが 無防備な心を締め付けてゆく 大人になれば我慢で固めて 自由は見て見ぬふりに だから身も心も削りすぎて ギリギリを生きてたのかな 10年前の今日に戻れるとしたら 何もかもが どうでも良くなる前だったとしたら ほんのちょっと 幸せがあったんじゃないか たらればを言ったってもう遅いのに 10年前の今日に戻れるとしたら 失う前に 守れるものがあったとしたら 何かできることが あったんじゃないか 今になって思っても遅いのに ありがとう ゆっくりと休んでね