言葉は影を持たないで ただ心の水槽に 笹舟を一つ手編んで そっと浮かしたんだ ああそっか あれは春だった やっとわかった 半分こにしたままでしまった 想いも きっと 伸びた影そっと重なって 一つみたいだ 「なんだか僕ら おかしいのかもしれないね」 って君が笑ったんだ 言葉は影を持たないで ただ心の水槽に 笹舟を一つ手編んで そっと浮かしたんだ 自分でもわかった 世界の色が変わるところ 冗談を言ってんじゃなくて 君にも見せてあげたいよ ああそっか 世界は5分前に出来たばっかなんだ 「きっと」「いつか」 僕らなんかあってないようなもんさ と、君の真似したんだ 季節はぐるぐる変わって だんだん思い出せなくなって きっと覚えていらんないね って言ってずっと覚えていたいよ 言葉は影を持たないで 空っぽになった水槽に 笹舟だけが消えないで 例えばもう会えなくても 世界の色はあの日のまま おかしいのかもしれないね 君が言った通りだ いまも いまも いまも いまも いまも いまも 君に見せてあげたいよ ああそっか あれは春だった